DTM用にBTOパソコン検討される方も多いと思います。
ですが「一体基準に選べば良いのか?」「CPUやメモリはどんなスペックを買えば良いのか?」などBTOパソコンの選び方は、はじめはわかりにくいと思います。
そこで今回はDTM用のBTOパソコンを買うときの選び方を解説します。
【本記事のポイント】
DTM用BTOパソコンでパーツの選び方がわかる
パーツの優先順位がわかる
DTM用BTOパソコンの選び方!メモリやCPUの選び方を徹底解説

BTOパソコンとは「Build To Order」の略で、オーダー製品のこと。パソコン専門店へ、オーダー注文するパソコンです。
DTMではパソコンのスペックが一つネックになる世界。パーツのスペックがよくないとDAWソフトが途中で止まったり、ソフトが立ち上がりにくいことが起きてしまいます。
僕も初めは「パソコンにお金をかけるなんて」と思っていましたがDAWソフトが途中停止するなど困り果て、今では自作パソコンを使っています。
本記事ではBTOパソコンを選び方について、押さえたいポイントをご紹介します。
BTOパソコンと自作パソコンはどっちがおすすめ?
結論からいうと「手間を省くならBTOパソコン、予算が低いなら自作パソコン」です。
なぜならBTOパソコンはとても高価なお買い物だからです。
自作PCなら自分でパーツを揃え、自分で作る手間があるだけ安いですが、BTOパソコンはいわゆるオーダーメイドなので、パーツ集め、組み立ては業者がしてくれます。
それだけ値段が高くなるのは当然です。
しかし、BTOパソコンでも自作パソコンでも選び方は同じです。
DTM用BTOパソコンはデスクトップ型とノートパソコンどっちがおすすめ?
DTMには「デスクトップパソコン」をおすすめします。
デスクトップパソコンだと以下の点で優れています。
・ノートパソコンより長持ちしやすい
・大きなモニタで見やすく、作業しやすくできる
・あとでカスタマイズしやすい
デスクトップ型の方が空気の循環効率がよかったり、長持ちしやすいバッテリーを使えるので、ノートパソコンより長持ちしやすいです。
またモニタも自前で準備でき、見やすい画面でストレスを減らせます。
さらにのちのち「もう少しデータ容量を増やしたいな」といった場合など、後でカスタマイズしやすいのでデスクトップ型をおすすめします。
BTOパソコンとMACパソコンどっちがおすすめ?
DTMで使うDAWソフトによります。MACパソコンは、Windowsパソコンに比べて明らかに値段が高いです。
しかし人気なだけあって操作性がよく長持ちもしますし、信頼はできます。
DTM用で使うなら、使うDAWソフトによってもどちらにすべきかが変わるので、もしわからない場合は下記記事から確認してみてください。
DTM用BTOパソコンの選び方【5つのポイント】
それではDTM用にBTOパソコンを買うときに優先すべき項目をご紹介します。
- メモリ【最優先】
- ストレージ【次に優先】
- CPU【まあまあ優先】
- モニタ
- USBの口数
上の5つがDTM用BTOパソコンを買うときに優先すべきパーツです。
1つずつ説明していきましょう。
DTM用BTOパソコンの選び方①【メモリは最低16GB、できたら32GB】

DTMで最も大切なのは「メモリ」です。メモリは「処理する机の大きさ」をイメージしましょう。
皆さんも机が大きい方が、たくさんの資料を置きながら仕事ができますよね?
それと同じで、メモリ容量が大きいと、たくさんのソフトを同時に使ってもパソコンへの負担は少なくて済みます。
DTMを長くつづけていると、DAWソフトだけでなく有料音源を使うようになります。
DAWソフト+有料音源では大きなメモリを消費するのでそれだけ大きなメモリが必要です。
そのためDAWソフトをより快適に、有料音源も見据えているのであればメモリスペックを高めましょう。
メモリのスペック条件は以下となります。
DTM用BTOパソコンは、メモリ最低16GB、できたら32GB
とはいえBTOパソコンを探していてわかるのはメモリ32GBの商品はほとんど見かけません。
これは32GBのメモリを普段使いする人が少ないからです。
反対に8GBはおすすめしません。使えないことはないですがパソコンの劣化とともにDAWソフトが動きにくくなるのがわかるはずです。
DTM用BTOパソコンの選び方②【ストレージはSSD1TB以上】
続いてストレージです。ストレージは「データの格納庫」ですね。
DAWソフトだけならこんなに要りません。しかし有料音源は非常に大きな容量をしめます。
例えば僕は有料音源「NATIVE Instruments KONTAKT Ultimate」を保有していますが1つの音源だけでも28GBもあります。

1TB=1000GBなので、すぐに容量がなくなってしまうのがわかると思います。
実際僕のパソコンは半年で900GBにもなってしまいピンチです。
またSSDは最近1TB1万円以下で余裕で買えるので、SSDにしましょう。HDDより圧倒的に速いです。
データ保管用にHDDをプラスしてもいいかもしれません。
DTM用BTOパソコンの選び方③【CPUはできればIntelCore7以上】
CPUはできればintelCore7以上がおすすめです。
といっても優先度は「中」程度です。
CPUは人間でいうところの脳みそ、具体的には計算処理能力にあたる部分。
CPUが良い方が処理が早くなります。とはいえ、CPUには種類がありすぎます。
例えばIntelCore7でも「Core i7 9700K」と「Core i7 9700」では性能が違います。
といっても人間の頭ではわからないレベルです。
なのでCPUはできればブランドと信頼のIntel Corei7以上、もしくは同じぐらいのスペックが良いでしょう。
BTOパソコンサイトではIntel Corei7とかだと、グッと値段が高くなる印象です。
2020年4月時点ではCorei7あたりを購入しておけば問題なくDAWソフトの処理ができます。
PC自由帳さんの記事「CPU性能比較表【2020年最新版】」ではCPUの性能比較がされています。CPUにもっと詳しくなりたい人は参考にしてみてください。
DTM用BTOパソコンの選び方④【モニタは20インチ以上】

次に「モニタ」です。こちらは見やすさを重視しましょう。
せっかくBTOパソコンを買ったのにモニタがちっちゃいのでは見にくくて仕方ありません。
DTMではちっさい「ノート」を少しずつ編集するので、大きい20インチ以上でブルーライトカット機能のあるモニタを選ぶと良いでしょう。
僕が使っているのはBenQの「GW2480」というモデルのディスプレイです。
パネルの種類は「IPS」が万能的でおすすめです。
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DTM用のおすすめモニタは以下の機能を備えたものです。
・20インチ、23以上のもの
・ブルーライトカット機能付き
・万能の「IPS」モニタ
こちらは一つの例ですので、参考にしてみてください。
DTM用BTOパソコンの選び方⑤【USBの口数は4つ以上】
最後に「USBの口数」です。BTOパソコンではUSBをたくさん使います。
・キーボード(必須)
・マウス(必須)
・オーディオインターフェース(必須)
・有料音源のUSB用(あまり)
買うときにそこまで意識しなくても良いとは思いますが、最低でもこの4つぐらいは利用します。
「マスク、キーボードは無線でいいじゃん?」と思うかもしれませんが、有線の方が信号が速く伝わりやすいので有線をおすすめします。
ノートパソコンの場合はUSBは、口2つ以上、または増設ケーブルの購入がおすすめです。
最近のデスクトップパソコンでは4つぐらい平気でついていますが、一応確認しておきましょう。
有料音源もUSB形式の場合があるので、あまりとして1つ以上は確保しておきましょう。
DTM用BTOパソコンで優先度を下げるべきパーツ
ここではDTM用パソコンで優先度をさげるべきパーツをご紹介します。
DTM用BTOパソコンで必ずしも高スペックでなくてよいパーツは以下となります。
・マザーボード
・グラフィックボード
・CPUファン
・PCケース
・DVDドライブ
BTOパソコンの場合パソコン専門業者が、すぐに使えるようにしているので上で記載したパーツはほとんど考慮しなくても問題ありません。
特にDTM用パソコンとして使うなら、上の5つの高スペックは不要です。
無くてよいわけでなく、選ぶのに優先度をさげていきましょう。
「ゲーム」など他の用途があるなら性能は高くてもよいでしょう。
またDVDドライブはあって困ることはありませんが、最近ではOSのインストールもUSBになっているので、DVDをパソコンで使う、CDに焼きたい、といった場合にはつけておきましょう。
DTM用BTOパソコンの選び方【まとめ】
いかがでしたでしょうか?ここまでDTM用のBTOパソコンパーツの選び方について紹介していきました。
・メモリは最低16GB、できたら32GB
・ストレージはSSD1TB以上
・CPUはできればCorei7以上
・モニタは20インチ以上
・USB口を確保(デスクトップは4つ、ノートパソコンは2つ以上)
・その他のパーツは優先度を下げ、お金に余裕があればスペックを高める。
パソコンを触ったことない方は、パーツの意味さえわからないことも多いでしょう。実際にパソコンを使ってみて体感することもあります。
ですがせっかくなら快適にDTM生活を送っていただきたいところ。ソフトの動きが悪いなどの理由で音楽活動にストレスを持ち込まなくて済むので、予算がかなうだけ検討してみてください。
もし自作パソコンを検討されている方は、以下の記事で自作パソコンの作り方を写真付きでわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。