『スマホ脳』の悪影響がハンパじゃなかった!アンデシュ・ハンセン氏の警鐘

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『スマホ脳』をご存じですか?

これはスウェーデンの精神科医であるアンデシュ・ハンセン氏が書いた2作目の書籍で「スマホがあなたの脳にどれだけ悪影響を与えているか」を警鐘しています。

そんなこと考えたことありましたか?

近日『スマホ脳』を読み、とてつもない驚愕の事実を知ったので、その概要と感想をお伝えしたいと思います。

 

アンデシュ・ハンセン氏の『スマホ脳』(新潮新書)という本を読み、「私たちがどれだけスマホに依存しているか」、もっと言えば「私がどれだけスマホに依存していたか」を思い知らされました。

事実、私は1日2時間は平気でスマホをいじっているヘビースマホユーザーです。

この本を読んでいた一週間、

「自分がどれだけスマホに依存しているか」を客観的に意識するようになりました。

・・・がまさに!この本に書いてあるようにスマホ脳になっていたのです!

 

ぜひこの記事を読んでいる皆さんにもこの『スマホ脳』を読んでいただき、実生活に役立てていってほしいと思います。

スマホが脳に与える悪影響とは?

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まずスマホが私たちにどのような影響を与えているかを簡単にご紹介します。

全て明かしてしまってはネタバレになってしまいますし、本を読む人にとっても意味がなくなってしまうので一部だけ明かしますね。

  • 集中力の欠如
  • 知能の低下
  • 睡眠の妨げ
  • 人間関係の悪化
  • うつ病

これだけ聞いただけでも、かなり恐ろしく感じます。

「なぜこのような悪影響が出てしまうのか?」については数々の研究事例を例に、上で挙げたような悪影響を受けやすい、ということを教えてくれます。

普段、私たちが耳にする用語としてはブルーライトドーパミンですね。

寝る前にスマホを見たら眠りにくくなるのは、誰もが知っている事実です。

 

とにかく驚いたのは以下のような場面でも、上で挙げたような悪影響を与えるという事実です。

 

  • スマホが同じ空間にあるだけで・・・(机やポケットにあるだけで)
  • マナーモードにしていも・・・
  • 少し画面を見るだけで・・・

 

 

ホントかよ?どうせ研究者が言うことなんて、、、

そのように思うこともありましたがこれが事実でした。ただこの事実が100年後の未来に本当に悪影響を与えているかはわかりません。

ですが少なくとも現代の私たちは、スマホに依存していて、多くの交流の機会や様々なストレス発散の時間、幸福感を失っているようです。

 

わたしたちのスマホ依存度

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わたしたちのスマホ依存はどれくらいでしょうか?

これは調べれば誰にでも分かることですが年々スマホ利用時間は増加しています。

以下は平成29年度の総務省が公表する「情報通信白書」で「モバイル(携帯電話およびスマートフォンからのインターネット利用時間」をグラフ化したものです。

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(出典)総務省情報通信政策研究所「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」

2012年~2016年にかけてスマホの利用率が年々増加しています。

10代は2012年から120分以上とかなり長い時間を記録していましたが、2016年になると20代~50代といった会社員世代の間でも、グングンと利用時間が増加していることがわかります。

なぜでしょうか?これは『スマホ脳』の中にも書いていましたがiPhoneの登場だと思われます。iPhoneは2012年にiPhone5が登場していますが、大体このあたりで多くの人がiPhoneを手に入れられるようになったのは。

 

それまでは裕福な人の高級品というカテゴリでしたが、モバイル会社が様々な安く見せかけるプランにより多くの世代へiPhoneが比較的安く手に入り、浸透していきました。

さらに日本ではiPhoneに競争するようにアンドロイドも次々と改良が進み、私たちの生活のど真ん中に入り込んできました。

おそらく、そのようなところでしょう。

 

こちらは「スマートフォンのみからのインターネット利用時間」をグラフ化したものです。

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(出典)総務省情報通信政策研究所「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」

スマートフォンだけでもかなりの利用時間であることが見てとれます。

 

さらにこちらは『令和元年 青少年のインターネット利用環境実態調査』で小中高生を対象にしたスマートフォンの利用実態です。

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驚くことに小学生でさえ、半数以上が1日のうち2時間以上スマートフォンを使用しています。

さらにもう一つは同じ調査で、インターネット利用時間と3時間以上利用者の割合です。2019年になると約半数以上の人がインターネットに1日3時間以上を使っています

高校生では70%(およそ3人に2人)が1日に3時間以上です。

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最後にMMD研究所×スマートアンサーが調査した令和2年の男女年代別スマートフォン利用時間についてのグラフです。

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いかがでしたでしょうか?

私たちがどれだけスマートフォンに人生の時間を費やしているのかを。

 

ではこのスマホ脳を改善するためにはどうしたらいいのでしょうか?

明確な答えはありませんが、『スマホ脳』のアンデシュ・ハンセン氏は数百の研究事例から確実に、人間がより知的レベルを上げる方法、ストレスを解消する方法、より人生を豊かにする方法を本書の中で紹介してくれています。

次の章でそれらを紹介しましょう。

スマホ脳を改善・解消するための方法とは?

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ここではスマホ脳を改善する方法をいくつか抜粋してお伝えします。

私たちの生活にどれだけの悪影響を取り除けるのか、考えていきましょう。

  • 集中する時はスマホをできるだけ遠ざける
  • スマホのチェック時間を決める
  • 誰かと会うときはスマホはしまい、目の前の人に集中する
  • 寝る前はスマホは見ず、目覚まし時計をつかう
  • 運動をする
  • SNSの使い方に気をつける

どれも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

『スマホ脳』では、なぜこれらのことをが必要かの根拠を示し、さらに

もっと具体的なアドバイスを数十個も書いてくれています

だから何?全部しろってこと?そんなことはありません。自分が必要だなと思うことを選択してみればいいのです。
ただ間違いなくスマホ依存することは、私たちの生活や1日1日に悪影響を与えていることは間違いありません。

最初にも書きましたが、私自身スマホ依存を認識し、これらの警鐘をしっかり受け止めようと思い実践し始めたところです。

 

なかでも「スマホがそばにあるだけで気になって集中力を欠いている」ことや「運動不足でストレスが溜まり、スマホでさらに加速している」ことは本当に自覚させられました。

 

スマホが目の前にあるだけで人間関係が悪くなりやすい」という事実も恐ろしかったです。

思い返せば、スマホが目の前にある時は目の前の人に集中力を欠いていたなあと実感しています。

それ以来、私の部屋ではスマホを視界に入らないような位置に置いたり、寝る前には別の部屋にスマホを置くようにしています。

それだけで明らかに目の前のことに集中できているのを肌で感じています。

 

ぜひこの『スマホ脳』を多くの人に発信していってほしいです。

そして今までスマホから受けていた悪影響を見直し、よりよい生活へとつなげていってくれることを願っています。

 

【最後に】スマホと適切な距離をとり、本来の集中力を取り戻そう

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最後に、スマホには悪影響があるから使ってはいけないのか?というとそんなことは全くありません。

スマホは文明の利器ですし、明らかに私たちの生活に欠かせないものになっています。日本ではLINEでのコミュニケーションが当たり前になりました。

しかし、それはリアルのコミュニケーションありきのツールです。それを今一度認識してほしいと思います。

 

今はコロナ渦で今まで以上にスマホの利用時間やSNSの活用が増えているのではないでしょうか?

だからこそスマホとの付き合い方を考えて、より10代20代の貴重な時間、さらに家族との時間を無駄に過ごさないようにしてほしいと思います。

ご成長ありがとうございました。

 

最後に『スマホ脳』を紹介して終わります。スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセン氏が書いた2作目です。1作目は『一流の頭脳』という本が世界的ベストセラーになりました。

2作目もあらゆる本屋で1位を獲得しており、大変反響のある本となっています。本書をきっかけに一度はスマホと向き合ってみるのも、悪くない過ごし方ではないでしょうか。