みなさん、こんにちは。
今回は、AWSソリューションアーキテクトアソシエイトを受験し、AWS初心者の私が1発で合格した勉強方法をご紹介させていただきます。
これ系の記事はネットでも出回ってるので、自分に合った方法を見つけていただきたいのですが、私が取り組んだことをお伝え致します。
受験勉強開始前のステータス
まず、この手の受験体験情報を語るのに、「その人が受験前にどのようなレベルなのか」ということが非常に大切だと思うので、私の受験前のステータス情報を簡単に紹介させていただきます。
- インフラエンジニアとして2年ほど
- サーバー構築、ストレージ構築の経験あり
- ネットワークの仕組みは知っている
- 情報処理資格は基本情報技術者レベル
- AWS自体は1年ほど前、Udemyの動画などで簡単な構築は実践している
以上のようなステータスとなります。
つまり、クラウドの実務経験はないものの、プライベートではAWSを操作した経験がすくなくとも1か月以上はあり、サーバー、ストレージ、ネットワークがどういうものか?ということを実務レベルで知っている状態、となります。
なぜ受験前のステータスを記載したかと言いますと
たまに体験談で、「1か月で合格しました!」とか「30時間で合格しました!」とか、
最速が賛美されるものがありますが、その人は、
AWS SAAの全範囲を実務経験しているか、一度知ったことは忘れない天才か、自分の実態をウケ狙いで大袈裟に見せる人
だと思いますので、私のような凡人の方は注意いただきたかったからです。
とはいえ、高度情報処理試験の記述問題とは違い、4択の受験問題なので、受験勉強っぽいことをやれば、取得できるのも一側面では事実だと思うので、じっくり検討していただけると良いと思います。
AWS SAA(ソリューションアーキテクトアソシエイト)の難易度
次にAWS SAA(ソリューションアーキテクトアソシエイト)の試験内容についてです。
- 全65問(1000点満点)中、72%以上(46/65問)で合格
- 時間配分:140分
- 受験料:1万3000円(税込)
試験範囲は広範囲にわたります。
AWS SAA資格試験ガイドはAWS公式ホームページに記載されているので、最低限こちらに書かれてあるキーワードを見て、「このサービスは何なのか?」「他のサービスと比べて何が優れているのか?」が分かるようになることを目指してください。
またAWS公式ページにサンプル問題もありますので、最初に問いてみてください。(最初の段階では2問ぐらいしかわからなかったです。)
また後でもお伝えしますが、AWS資格は海外の資格ともあって、やっぱり翻訳が微妙なところがあります。
受験料1万超えですからね・・・。やっぱりベンダー資格は高いなぁと思いつつ、受験料はバカにならないので、一発で合格したいですよね!
しっかりと対策する検討することがオススメです。
AWS SAA(ソリューションアーキテクトアソシエイト)のおすすめ参考書とオススメの問題集
勉強スケジュールを立てる前に、「何をどれぐらい勉強すればいいのか?」とまず悩みます。
私は様々な合格体験記事を参考に、まず以下に取り組みました。
①は32時間のビデオ講習と3つの問題集付きです。
②はUdemyですが解説付き問題集のみの教材(325問)
③はテキストの参考書です。
④は解説付きWEB問題集(1000問程度)
実機経験がない人はイメージが湧きにくいと思います。
コロナ禍の中、電車通勤しないといけない時もありましたから、そんな時は、スマートフォンのUdemyアプリにダウンロードして、1.5倍速で見る・聞くということをしていました。
座学部分は見る・聞く、実機部分は家でやってみる、ということを大事にしました。
実機でやってみると、EC2とS3の接続方法とか、セキュアなセキュリティグループの設定方法とかが何も見ないでも頭で浮かぶようになります。
②の問題集は個人的には必須だと思って購入しました。
③のテキストは補助レベルですね。正直、テキストだけで合格するのは難しいんじゃないか・・・?と思います。高校のテストとかを、テキストだけで高得点を連発できる人はやってみてください。
④のWEB問題集は受験勉強前に実施した、AWSの模擬試験で合格ラインに達しなかった時に購入しました。いうなれば①~③だけだと模擬試験の合格ラインに立てなかったのです。
なので、①と④が優先度高目ですが、全部合わさっての知識となるので、初心者で絶対に一発で合格したいならこの程度はやらないとって感じです。
私は中学、高校受験でも一回で覚えたり回答できるほど器用な頭をもっていない人種なので。。
その他の有益な参考書として、無料のAWS 資格取得のための演習問題集(完全無料、オリジナル)B問題集も有名なのですが、個人が作ったものですし、AWSの情報改定に追いついてないものや、サイト上でもそのあたりの責任は取りません的なことも書いてありますし、やりたい人だけやればよいと思います。
BlackBeltも自分には頭に入ってこなかったです。動画とかの方がとっつきやすくて自分には合ってました。
勉強スケジュール(仕事しながらだと3か月)
さてスケジュール感ですが、ザックリ3か月程度必要と思います。
AWS SAA資格の受験者の半分以上はお仕事をされている方だとは思いますが、結構時間を確保することが大事です。
【1か月目~2か月目】
週の勉強日数 | 5~6日/7日 |
平日の勉強時間 | 1時間~1.5時間 |
休日の勉強時間 | 3時間程度 |
使っていた教材 | 上述の①~③ |
結構、ゆるゆるやっていた感じです。
上で紹介した問題集をこなすのにはかなりの時間が必要ですが、ゆっくりやれれば受かるだろうと思ってました。
ところが、意外と問題が難しいのと2か月目が終わって、受けてみたAWSの模擬問題(1回000円)でまさかの50%。
①②の模擬問題集も3周ぐらいして8割~9割取れてきたところでのこの結果に驚き、3か月目に猛勉強開始。
【3か月目】
週の勉強日数 | 7日/7日 |
平日の勉強時間 | 2時間~3時間 |
休日の勉強時間 | 4時間程度 |
使っていた教材 | 上述の①の問題と②③④ |
とにかく④のWEB問題集は、かなり参考になり、実際の試験に近い言い回しの問題がちらほらありました。
④は1000問ありますし、#1セクション7問でそれが147個(2021年7月初旬時点)あったのですが、1セクションだけでも後半になると難しいので20分ぐらいかかって、勉強の体力も身についたと思います。
ただし、私は会社員ですので、平日日中は仕事をしており、1日10時間とか勉強し続けてられない人なので、もし、勉強に鬼になれる人がいたらもっと短い期間で合格できるかもしれません。
効率のよい勉強方法
受験に合格できたからいうことなんですが、結局効率の良い勉強法は以下だと思いました。
- まず①の教材、又は実機ベースの参考書でAWSの実機経験をする
- 問題集を問いて、解説やわからないキーワードはひたすらググる
- キーワードや仕組みが分からないものは参考書を見たり、ググったものを自分なりにノートにまとめる
- より多くの問題に触れて、細かい部分を潰していく
まずイメージを湧かすために実機ベースでの経験は後々効率よいと思います。
AWSアーキテクチャーとしての活躍を目指すなら避けては通れません。
次に多くの問題集に触れて、わからないところ潰していくのが良いと思います。
AWS経験者でも、使ったことのないサービスもあると思いますし、サービス一つ一つのオプションで何ができるか?とかも問われます。
こういったものは、何度も問題を解いて、思い出すことで記憶に定着していくことが一番効率が良いのですね。
最近、メンタリストDaigoさんの動画で「テキスト読み続けるより、問題形式で思い出すやり方が、一番効率の良い勉強方法だと研究で分かってきている」というのが合って、まさにコレだ!と思っている次第であります。
社会人になったら勉強なんて忘れてしまう人も多いと思いますが、知識の定着方法は、よほどの天才じゃない限り同じらしいので、ぜひ参考に取り入れてみてください。
受験当日の話と結果
最後に受験当日の話をして終わろうと思います。
- 受験結果:合格
- 得点:802点(80%)
- 受験方法:自宅受験
受験はピアソンPUVで自宅受験しました。これはAWS受験フォームから予約できますので、自宅受験を望まれる方はトライしてみてください。
自宅受験を選択した理由は、移動が楽なのと、キャンペーン期間中で「1回不合格でも2回目が無料」というのがあったからです。(無事1回で合格できましたが・・・)
ですが自宅受験も大変です。
まず環境の準備が大変です。自分の部屋にはスピーカーとかオルガンとかおいてあるのですが、受験直前のチェック時にこれらを「カバーで覆ってください」と言われました。
家にあったレジャーシート2枚をセロハンテープで留めて隠しました。
これは必要なのか・・・?と思いつつ、受験時は試験監督の指示に従わないといけませんから、WEBカメラで不正がないことを証明してみせました。
また真夏でしたし、クーラーの無い部屋で扇風機をつけて臨んだのですが、飲み物を持ち込めないという制限があって、これがかなり過酷でした。
受験は140分をフルに使って見直しをしたのですが、1問1問の文章が長いですし、日本語訳も難しく理解が追い付かないところもありますし、喉も乾くし、で集中力も必要とされる受験でした。
幸い、AWSの試験監督は、丁寧な人だったので心地よく受験もできましたし、何とか合格の2字を確認できた時はさすがに嬉しかったです。
回答群が難しいところもありますが、根気強く消去法で回答を突き詰めていけば、突破できますので、ぜひ最後までがんばってくださいね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
AWS SAA(ソリューションアーキテクトアソシエイト)資格は、AWSをやるなら運転免許証ぐらいの位置の資格なので、パブリッククラウドをやりたい人は是非とっておくべき資格だと思います。
市場規模も年々微増していますし、なによりもAWSのシェア率が24%と、パブリッククラウド5分の1がAWSなので、需要も大きいのです。
この、AWS SAA資格を基に、SAP(ソリューションアーキテクトプロフェッショナル)やその他のクラウド資格を取って、自身のキャリアアップやキャリアチェンジ、転職など有意義に活かしていっていただければ幸いです。
関連情報
AWSのUdemy動画でおすすめの教材は、『UdemyのAWSおすすめコースはこの2つ【現役SEが激選】』に記載していますので、気になる方は参考にしてみてください。
またUdemyはセール時期に買わないともったいないので、こちらの記事『Udemyのセールはいつ?頻度は?最大95%割で買うタイミングを逃さない【2021年版】』も参考にしてみてください。
備考
タイトル画像:Image by Free-Photos from Pixabay